Aratate Shrine
所在地: 宮崎県西臼杵郡高千穂町三田井667
御祭神: 猿田彦命、天鈿女命
ご利益: 家内安全、開運招福、厄除け
猿田彦命と天鈿女命の二柱を主祭神とする神社です。天孫降臨の際に道案内を務めた猿田彦命と天鈿女命が結婚してこの地に住まいを構え、切り出したばかりの荒木を使って急いで宮居を造ったことから「荒立宮」と名付けられたと伝わります。猿田彦命は交通安全や教育、天鈿女命は歌や舞など芸能の神として知られ、夫婦円満・縁結び・所願成就のご利益を求めて多くの参拝者が訪れます。境内には、7回打つと願いが叶うとされる「七福徳寿板木」をはじめ、干支板木や未来板木、六根清浄板木など数々の板木が設けられ、拝殿内には天孫降臨や天岩戸神話を描いた絵画も掲げられています。
天孫降臨のものがたり その二
「道案内に、参りました」
『古事記』によれば、瓊瓊杵尊が天から降りようとしたとき、天の分かれ道「天の八衢(あめのやちまた)」に、上は高天原を、下は地上の国を照らす神が立っていました。天照大御神と高木神は天宇受売命に「あなたはか弱い女神だが、向き合った神に気おくれしない。行って名をたずねなさい」と命じます。その神は「わたしは国つ神、猿田毘古神。天つ神の御子が降りてこられると聞き、道案内としてお仕えしようと、お迎えに参りました」と答えました。
高千穂の言い伝えでは、一行がくしふる峰に降り立ったあと、猿田彦命と、最初に言葉を交わした天鈿女命は、瓊瓊杵尊の祝福を受けて結ばれました。二柱はくしふる峰の近くに、切り出したばかりの荒木で急いで住まいを建てたといい、これが「荒立」の名の由来です。天の神と地の神が結ばれたことから、「国際結婚のはじまり」とも呼ばれています。
荒立神社は、この二柱をまつる神社です。拝殿には、天鈿女命が舞う姿と、二柱がはじめて出会う場面を描いた二枚の絵が掲げられています。猿田彦命は道を開き導く神として交通安全の神とされ、天鈿女命は岩戸の前で舞った芸能の神。縁結び・夫婦円満・所願成就・芸能上達にご利益があるといわれます。
くしふる峰に降り立った天孫の言い伝えは、もうひとつの「高千穂」——霧島の高千穂峰にも残っています。その山頂には、尊が突き立てたと伝わる鉾が立っているのです——。
物語のつづき:槵觸神社(前の章:高千穂の峰に降りた天孫) / 霧島東神社(次の章:霧島に残る降臨の言い伝え)
物語は『古事記』の伝承と、観光庁の多言語解説文、宮崎県観光協会の紹介(パンフレット「神話をめぐる旅」)をもとに当アプリがまとめたものです。