Aoshima Shrine
所在地: 宮崎県宮崎市青島2丁目13-1
御祭神: 彦火火出見命、豊玉姫命、塩筒大神
ご利益: 恋愛成就・縁結び、安産祈願、交通安全
周囲約1.5kmの小島・青島全体を境内とする神社です。島は国の特別天然記念物に指定された亜熱帯性植物群落に覆われ、島を取り囲む波状岩「鬼の洗濯板」(国の天然記念物)とあわせて宮崎を代表する景勝地となっています。御祭神は海幸山幸神話の山幸彦こと彦火火出見命と、その妃・豊玉姫命、塩筒大神。山幸彦と豊玉姫の恋物語の舞台であることから、縁結び・安産・航海安全のご利益で広く知られています。島の奥にある元宮では、素焼きの小皿を投げて願掛けをする「天の平瓮(ひらか)投げ」も人気です。毎年1月には、参加者が真冬の海で禊をして参拝する伝統行事「裸まいり」が行われます。
海幸山幸ものがたり 第二章
「もとの針を、返してくれ」
兄の海幸彦は海で魚を、弟の山幸彦は山で獣をとって暮らしていました。ある日、弟は道具を取り替えてほしいと頼み、兄の釣り針を借りて海へ出ますが、一匹も釣れないうえに針をなくしてしまいます。剣をくだいて五百本、さらに千本の釣り針を作って償おうとしても、兄は「もとの針でなければ」と受け取らなかったと『古事記』は伝えます。
海辺で泣いていた山幸彦の前に現れたのが、潮の神・塩椎神(青島神社では「塩筒大神」の名でお祀りしています)。小舟を作って山幸彦を乗せ、海の神の宮へと送り出しました。宮で出会ったのが、海の神の娘・豊玉姫。二人は結ばれ、山幸彦は海の宮で三年を過ごしたと伝わります。
ふと故郷を思ってため息をついた山幸彦のため、海の神は鯛ののどから釣り針を見つけ出し、潮を満ち引きさせる二つの玉を授けて陸へ送り返しました。青島神社の言い伝えでは、急に帰ってきた山幸彦を、村の人々が着物をまとう暇もなく裸のまま出迎えたといい、これが毎年成人の日に行われる「裸参り」の起こりとされています。
兄の海幸彦は二つの玉の力の前に降参し、弟に仕えることを誓ったと伝わります。そして海の宮から、身ごもった豊玉姫が夫を追ってやって来るのです。
物語のつづき:木花神社(前の章:炎の産屋で生まれた山幸彦) / 鵜戸神宮(次の章:海から来た姫のお産)
物語は『古事記』『日本書紀』の伝承と、青島神社の由緒・祭事の由来をもとに当アプリがまとめたものです。